【Oculas(Meta)Quest2】Link接続時にバッテリーが減らない環境を作りました

2022/04/24

Metaverse

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Quest2にはバッテリーが減るという問題がある

「MetaQuest2」には有線でPCと接続していても充電残量(バッテリー)がジリジリ減っていきます。
  • VR睡眠をするには持続時間が短すぎる
  • 充電を忘れていたらすぐに遊べない
という課題があります。
そこで本記事では、「充電が減らない環境構築」について筆者が行ったことを紹介します。

公式Linkケーブルを購入

「Quest2」の別売りアクセサリに「Linkケーブル(USB TypeC-C)」があります。
USBには、その規格上、供給電力に制約があり、TypeAはTypeCと比べて最大供給電力が低いです。「TypeCから給電を行えば、充電の持ちも少しは長くなるのではないか」と考えて「Oculas公式Linkケーブル」を購入しました。
(左:一緒に購入した本「メタバース進化論」,右:公式LINKケーブル)

公式LINKケーブルを実際に使用してみた結果

実際に使ってみた結果を次に述べます。
満充電の状態でLink接続でVRChatをプレイします。以下のように推移しました。
  • 満充電
  • 80%程度までバッテリー残量が低下
    (充電よりも消費の方が速い)
  • バッテリー残量が次第に回復(90%前半で停滞)
    (消費よりも充電の方が速い)
ただし、スリープモードで放置すると満充電状態となります。

MetaQuest2の定格消費電力

MetaQuest2ヘッドセットの定格消費電力は10W(5V, 2A)です。(引用:「Quest2の安全および保証ガイド(106ページ)の「製品の電気仕様」)
要するに供給充電能力が10W以上であればバッテリーが減らないようにすることができるというわけです。

USB TypeAの供給電力

TypeAのUSB(3.x系)ポートの最大出力は、4.5W(5V, 0.9A)です。(参考:USB充電規格一覧表)
Quest2の定格消費電力よりも下回る電力しか供給できません。

公式LINKケーブルは「USB TypeC-C」

TypeCのUSBポートは最大(「Power Delivery(PD)」に対応している場合)で100W(5~20V,3~5A)の電力を供給できる能力があります。
Oculas(Meta)公式Linkケーブルは、公式サイトによると3Aに対応しています。15Wの電力供給能力があるというわけです。

USB(TypeC)ポートがあるからといって15Wの電力を供給できる能力があるとは限らない

筆者の自作PCに使用しているマザーボードは「AsRock H570 STEEL LEGEND」で、IOパネルにUSBTypeC(USB3.2, Gen2.0)ポートがあります。最大出力は15W(5V,3A)です。(参考:「H570 STEEL LEGEND (AsRock)」)
公式LINKケーブルの性能を最大限に活かす事ができる環境というわけです。
しかし、すべてのパソコンが「15W(5V, 3A)」の供給能力を持っているわけではありません。
もし、Oculas公式「Linkケーブル」を使用しているのに充電が減っていく場合は、お使いのPCのTypeCポートの出力電力について調べてみてください。

AirLINK接続の場合は充電が減らない様にできるらしい

USBTypeCポートが付いていないパソコンも多いです。
その場合、USBTypeA-CケーブルでPCに接続し電力を供給させている状態で、AirLink接続を行うという方法があるようです。この方法でも「充電が減らない環境」を構築できると筆者のVR睡眠フレンドから教えてもらいました。
この方法には以下の利点があります。
  • 「コストを抑えられる」
    他社製の安価なケーブルで十分。
  • 「完全無線にする事ができる」
    充電時以外はケーブルレス状態にしても良い。
実際には筆者は試した事が無いので、本当の事なのかは不明ですが、やる価値はありそうです。

バッテリーは劣化していくものである

MetaQuest2に限らず、スマホやSwitchなどのゲーム機に搭載されているバッテリーは徐々に劣化していくものです。
劣化が進むと、連続使用可能時間が短くなっていきます。
「バッテリー(充電残量)が減らない環境」を構築できれば、バッテリーが幾ら劣化しても供給が消費を上回り続ける限り、問題はありません。
快適なVR・メタバースライフを過ごすためにも「バッテリー(充電)が減らない環境」を構築しましょう。


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